介護職は利用者さんに常に敬語で話した方が心が通じあうか

介護現場でご利用者に
敬語を使うべきか
使わないべきかその答えは
当然、敬語を使うべきです。

なぜならご家族の方が
ため口だと自分の親を
粗末に扱われていると
感じるからです。

施設長など責任者は対外的に
敬語を使うべきだと説明すると
思います。

介護リーダーも
各スタッフに敬語を
使いましょうそれが利用者様の尊厳に
つながりますと教育するでしょう。
(それが正論ですから)

特に有料老人ホームであれば
支払う料金は高額になります。
ご家族からすれば支払った対価として
よいサービスを提供されると
期待するのは当然です。

私も毎月25万払っていたら
そう感じると思います。

しかしその介護スタッフの
給料はどうでしょうか?
反映されているでしょうか?
 
銀座の高級ホステスは給料に反映され
歌舞伎長のホストも給料に反映され
人のおむつを替え、社会貢献している
介護士はどうでしょうか?

そんなことはさておきまして。
ご利用者さんからすると
高い料金を払っている事実に
変わりはありません。

当然の主張なのです。
同感です。

では実際の現場にどのくらい
敬語が必要でしょうか?

健常者には敬語で接する方が
印象がいいと思います。

では認知症がある方の場合はどうでしょうか?
しかし全て敬語がよいかと言われると
そうでもないような気がします。

例えば
敬語
A=「~お風呂に入って頂けないでしょうか?」
相手を尊重し判断を仰いでいます。

敬語なし
B=「~お風呂に入りましょう」
相手の意志をこちらが主導で促しています。

二つの違いはAは自分で考える力が必要で
言葉数も多い質問です。
それに対してBはやることが前提で言葉も短いです。

この場合はAとBどちらが
認知症の方にとって分かりやすいでしょうか?

相手の尊厳を守るとは相手に
選ぶ権利を守ることです。

認知症の度合いにもよると思いますが
もし洋服であれば赤と青どっちが
いいですか?など選んで頂く方がよい
かもしれません。

しかし日々の生活すべてを
尊厳だからという基準で会話を
勧めると本人にも疲れるではないでしょうか?

夫婦で奥さんが旦那さんの
ご飯や服を決める時、旦那さんの
威厳がないとは言わないとの同時に
全てを形式的にとらえると堅苦しくなる時が
ありませんか?

ですから、敬語は確かに大切ですが
敬語ありきの考え方ではなく
あくまでコミュニケーションの手段の
一つとして活用すればよいのではないかと
私は考えます。

全てを敬語すべてをため口の
二元論ではなく。

場面、場面で柔軟に使い分けてよいかと思うのです。

なぜなら認知症の方の場合は
分かりやすい、短い表現の方が
伝わりやすい場合があるからです。

言葉そのものよりも
目線やボディータッチや表情や
敬語でなくてもやさしいトーンの方が
現場では反応がいいことが多いです。

とは言え命令口調や急がせたり

例えば

「~してください」
よりも
「~しましょう~」

コメント